ポメラニアン柴犬カット(シバラニアン)のイメージ

ポメラニアンといえば、フワフワした柔らかい毛にクリっと大きい目が印象的なですよね。

それをあえて、ポメラニアンっぽさをなくす「柴犬カット」をするのが、最近の定番となりつつあります。

「柴犬カット」ブームの火付け役になったのが、ポメラニアンの俊介君。

2010年頃に飼い主さんが初めてツイッターで俊介君の写真を掲載してから、あっという間にフォロワーが増え、ツイッター犬として話題になりました。

残念ながら、2017年10月に亡くなったのですが、雑誌やCMなどでも大人気のわんちゃんでした。

俊介くんを「柴犬カット」にしたのは、何でも飼い主さんが日本犬が好きなので、日本犬のように刈ったんだそう。

今まで丸く仕上げることが当たり前だったポメラニアンを「柴犬」のようにカットするって、とても斬新ですよね。

ちなみに、ポメラニアンに柴犬カットを施すと、シバラニアンと言うんだそう。

犬の美容室では、柴犬カット=俊介君カットで通るくらい浸透しているようです。













ポメラニアン柴犬カットはナゼ危険?

ポメラニアンの毛は、とても柔らかく絡まりやすいので、飼い主さんは、毎日のブラッシングが欠かせません。

おまけに抜け毛も多いので、毎日の掃除も大変ですよね。

そこで、短くカットできて更にかわいくなっちゃう「柴犬カット」に興味を持っている飼い主さんも多いと思います。

一般的に「柴犬カット」はサマーカットとも言われ、バリカンを使って3~5mmくらいの長さに刈り込むスタイルで、地肌が透けるくらいに短さになります。

「柴犬カット」にすると、愛犬も涼しそうだし、飼い主さんもお手入れの負担が少なくて済みそう。

何だかいいことばかりな気がしますが、実はポメラニアンの「柴犬カット」には危険リスクがあるのです。



バリカンを使うと毛が生えない問題

ポメラニアンのようにダブルコート種は、バリカンを使ったカットは向いていません。

その理由は、バリカンで刈った毛が生えてこないことがあるからです。

今のところ「何故、毛が生えてこないのか」はっきりとした原因や理由は分かっていません。

一説によると、バリカンで毛を刈ることで「皮膚や毛質が変化するため」や「ホルモンの影響」などと言われています。

そのため、犬の美容室によっては、バリカンを使うサマーカットや「柴犬カット」は受け付けてもらえないことがあります。

換毛期があるダブルコート種の犬は、本来短く刈り込む必要がないので、そのバランスが崩れた場合、毛が生えにくいのかもしれませんね。

すべてのポメラニアンがバリカンで刈ると毛が生えないわけではありませんが、そういうリスクもあることを知っておきましょう。

毛が生えてこない場合、かなり見た目が悪くなることもあるので、バリカンはなるべく使わないようにしましょう。

ダブルコート種とは?犬は、原産国によって毛の生え方が「シングルコート」「ダブルコート」に分かれています。

アンダーコート(下毛)が多く、オーバーコート(上毛)がほとんどないのが、シングルコート種。

寒い所が原産国の犬種に見られ、アンダーコート(下毛)とオーバーコート(上毛)の2重構造になっているのが、ダブルコート種です。

換毛期と呼ばれる毛の生え替わりの時期が2回(春と秋)あり、この時期は毛がごっそり抜けます。

また、一定の長さまでしか毛が伸びません。

ポメハゲ「アロペシアX」になる危険リスク

アロペシアXとは、脱毛症の一つで、顔と手足以外の胴体・尻尾の毛がごっそり抜ける病気です。

通称「ポメハゲ」と言われるほど、ポメラニアンの発症率が高い病気でもあります。

原因がはっきり分かっていませんが、上記でも説明したようにバリカンを使ったトリミングが1つの要因でないかと考えられています。

主な症状は抜け毛だけなのですが、毛が生えるようになるには長期的な治療が必要です。

犬の抜け毛がひどい原因は病気?脱毛症の症状と治療法

ポメの柴犬カットで毛質が変わる可能性

長毛種の犬を「柴犬カット」のように、毛を短くすると毛質や毛の色が変わってしまうことがあります。

主な原因として、「紫外線によるホルモンバランスの乱れ」「生え替わりの周期の乱れ」「バリカンによる皮膚のダメージ」などです。

特に、ポメラニアンは「柴犬カット」を行うことで、毛質が変わりやすいと言われています。

毛質が変わると、毛の薄い部分と濃い部分がまだら模様になり、見た目がかなり悪くなります。

意外にも体調管理が難しくなる

ポメラニアンが「柴犬カット」をすることで、見た目がかわいくなったり、お手入れがしやすいなどのメリットがありますが、一方で体調を壊しやすくなるというデメリットもあります。

熱中症になりやすくなる

「柴犬カット」をすることで、見た目は涼しくなっていますが、肌に熱を直接感じるようになるため、熱中症になりやすくなります。

特に、室外での散歩は要注意。

アスファルトに溜まる熱気を直に受けるので、暑い時期は日が完全に落ちた夜か、日が登りきらない早朝に散歩するようにしましょう。

室内でも、直射日光が当たる場所は注意が必要です。

犬の熱中症対策はコレ!初期症状や応急処置の予備知識

紫外線からのダメージ

犬の皮膚は、薄い部分だと人の約1/5ほどの厚さしかありません。

通常であれば、毛で守られているので心配いりませんが、「柴犬カット」にした場合、肌の露出は避けられません。

日中の外出は、洋服を着せるなどの紫外線対策が必要です。

風邪をひきやすくなる

寒い時期に体を守るために生えている毛を刈るので、当然風邪をひきやすくなります。

「柴犬カット」は夏場だけという飼い主さんもいますが、毛を短く刈り込んだ犬は毛が生えるのが遅い傾向があります。

いざ、伸ばしたい時に伸びない可能性も・・・・。

夏場でも室内の冷房(クーラー)によって体調を崩し、夏風邪をひくこともあるので注意してください。

【夏の暑さ対策】犬の冷房いつから?設定温度は何度?

ポメラニアン柴犬カットの失敗

ポメラニアンの「柴犬カット」は、トリマーさんのカットの次第で可愛くもなり、微妙な仕上がりにもなります。

信頼している犬の美容室に頼む場合は、あまり心配はいらないかもしれませんが、新規で依頼するならよく考えた方がいいです。

「柴犬カット」は、トリマーさんのカット技術が必要なので、失敗したと感じる人がとても多いんだそう。

また、愛犬のポメラニアンの顔立ちにも「柴犬カット」が似合う・似合わないがあります。

俊介くんのように、大きい目とやさしい顔立ちのポメラニアンは、「柴犬カット」をすると、ぬいぐるみのような愛らしい感じに仕上がります。

一方、はっきりした目鼻立ちのポメラニアンは、「柴犬カット」をすると、凛々しい感じに仕上がります。

このように思ってた印象と違う結果が出やすい点も、飼い主さんが失敗したと感じる原因の一つのようです。

失敗しない「ポメ柴犬カット」のオーダー

犬の美容室で「ポメラニアン柴犬カット」を失敗しないためには、細かくオーダーすることがポイントです。

より具体的にオーダーすることで、飼い主さんのイメージが伝わります。

  1. バリカンは使わないで、ハサミのみでお願いする(念を押して)
  2. 毛の長さを決めておく(1㎝より短くしない)
  3. やってほしい「柴犬カット」の写真や画像を持ち込む
  4. 実際に「柴犬カット」をした例があるかを聞く

私たち人間も美容室などで、ヘアカタログを見てオーダーしたりしますが、犬の場合も同じです。

口で説明するより、写真や画像で確認した方がトリマーさんも分かりやすし、こちらのイメージも伝えやすくなります。

また、毛の長さを決めておくと短くなりすぎることもなく、安心です。

なるべく短くしないように、最低でも1㎝以上は残すようようにしましょう。

※ハサミでカットした場合でも短くしてしまうと、毛が生えないことがあります。

ポメラニアンの「柴犬カット」を試したい飼い主さんは、この方法でトライしてみてください。

ちなみにポメラニアン柴犬カットの料金は、5,000円~7,000円が相場価格でした。