ドッグフードの量を勉強する子犬(フレンチブルドッグ)のユニークなイメージ

犬は餌の食事量を自分でコントロール出来ませんから、ドッグフードを適切に管理するのは飼い主の大切な役割です。

そして正しい食事管理(回数や量)をすることで病気の予防にも繋がります。

ここでは成犬から子犬まで、一日に必要なドッグフード量を簡単に計算できる計算式を紹介しております。

また、肥満・老犬・病気など犬の状態に合わせた係数も紹介していますので、愛犬の食事量の目安にして下さい。













ドッグフード量は愛犬の状態に合わせる

犬に与えるドッグフードの量を体重だけで決めていませんか?

市販ドッグフードのパッケージに表示されている食事量や餌の回数は「犬の体重を元に決められた数値」です。

そして、このドッグフード量は全ての犬種に当てはまるよう、標準体型を元に計算されているので、実際に好ましい給餌量とは少し異なる場合があります。

適切なドッグフード量は「体重・生活環境・年齢・運動量・犬の状態」で決まり、状況に応じて変える必要があるのです。

正確なドッグフード量の計算式を使おう

一般的に、1回に与えるドッグフードの量は、犬の頭の大きさ位である「体重の2~3%」が目安と言われています。

しかしこれでは少し大雑把すぎますので、このページではもう少し具体的な計算方法を紹介いたします。

 

ドッグフードを食べる犬(ラブラドール・レトリバー)のイメージ

「RER×活動係数=DER」で必要なカロリーを計算

犬の生活習慣・年齢・体の状態などに応じた計算式は「RER×活動係数=DER」で、この計算でその犬が1日に必要なカロリー(kcal)が分かります。

それでは、RER・活動係数・DERについて順に説明いたします。

まずRERとは「Resting Energy Requirement」の略で、簡単に言うと安静時に必要なエネルギー量の事です。

つまり、RERは犬が生きていく為に最低限必要なエネルギーで、これは私たち人間でいうと基礎代謝にあたります。

このRERに、その時の犬の状態や生活環境にあった「活動係数」を掛けると「DER」が導かれます。

DERは「Daily Energy Requirement」の略で、簡単に言うと「1日に必要なカロリー」という意味になります。

そして最後に、これから犬に与えるドッグフードのパッケージに表示されている「100gあたりのカロリー」からDERを割れば、1日に必要なドッグフードの量が分かる計算となります。



RER(安静時エネルギー必要量)の求め方

安静時エネルギー必要量であるRERは「70×体重の0.75乗」で計算します。

この計算式のまま計算しても良いですが、もう少し簡単に計算するにはルートが使える関数電卓を使いましょう。

  1. 体重を3乗(体重×体重×体重)する
  2. √(ルート)を2回押す
  3. 2.の答えに70を掛ける。

計算が難しい(面倒な)場合は、あらかじめ計算した下記のグラフを参考にして下さい。

参考:5.5kgの場合は、5kgと6kgの中間値である251で大丈夫です。

※iPhone付属の電卓で計算する場合は、画面を横向きにすると√(ルート)が計算できます。

体重 RER 体重 RER
1kg 70 11kg 423
2kg 118 12kg 451
3kg 160 13kg 479
4kg 198 14kg 507
5kg 234 15kg 534
6kg 268 16kg 560
7kg 301 17kg 586
8kg 333 18kg 612
9kg 364 19kg 637
10kg 394 20kg 662

体重 RER 体重 RER
21kg 687 31kg 920
22kg 711 32kg 942
23kg 735 33kg 964
24kg 759 34kg 986
25kg 783 35kg 1007
26kg 806 36kg 1029
27kg 829 37kg 1050
28kg 852 38kg 1071
29kg 875 39kg 1092
30kg 897 40kg 1113

活動係数(エネルギー係数)

犬の状態によって係数が決まっています。

【成犬】の活動係数

 状態 活動係数
成犬(1歳以上) 1.8
去勢・避妊 1.6
老犬・高齢犬 1.4
肥満気味 1.4
減量中(ダイエット) 1.0
安静(ケガ・病気) 0.8~1.0

  • 成犬(1歳以上):健康で去勢や避妊手術をしていない犬
  • 去勢・避妊:健康で去勢や避妊手術をした犬
  • 老犬・高齢犬:犬種による。一般的に小型犬は11歳~、大型犬は8歳~
  • 肥満気味:少し太っている、もしくは太りやすい犬
  • 減量中(ダイエット):ダイエットが必要な犬
  • 安静(病気・ケガ):ケガや病気で動けない犬

【子犬】の活動係数

状態 活動係数
離乳~3ヶ月 3.0
4ヶ月~9ヶ月 2.5
10ヶ月~1歳まで 2.0

【妊娠中・授乳中】の活動係数

状態 活動係数
妊娠前期28日間 2.0
妊娠中期14日間 2.5
妊娠後期21日間 3.0
産後授乳期 4.0~8.0

  • 妊娠前期28日間:妊娠前半の1週目~4週目まで
  • 妊娠中期14日間:妊娠中盤の5週目~6週目まで
  • 妊娠後期21日間:妊娠後半の7週目~9週目まで
  • 産後授乳期:授乳開始から離乳までは産んだ子犬の数や子犬の成長よって変化

ドッグフードを与える回数

ドッグフードを与える回数は、成犬なら「朝・夕」の1日2回に分けて与えましょう。

健康な成犬でも1日1回では胃腸への負担が大きいので注意して下さい。

また老犬や病気療養中の犬なら、消化の良い餌を1日3回に分けて与えることもあります。

子犬は大きくなる為に沢山のエネルギーが必要ですが、子犬は消化機能が未熟な為1日に3~5回に分けて与えます。

子犬の食事回数の目安は?

  • 離乳~3ヶ月まで:5回
  • 4ヶ月~9ヶ月まで:4回
  • 10ヶ月~1歳まで:3回

このように1歳になるまでに徐々に餌の回数を減らしていきます。

個体差があるので、餌の食べ具合や体重の増え方などを確認しながら行いましょう。

もしも元気がなかったりフラフラしている場合は、ドッグフードの量が足りないのかもしれません。

ドッグフードの量が少なすぎると低血糖症になってしまうので注意しましょう。

子犬の餌の量は、成犬と同じように「(RER)×(活動係数)」で計算する事ができます。

実際にカナガンのドッグフードで計算してみた

カナガンドッグフードのパッケージに書かれたカロリー表示

今回は参考までにトイプードルの1日分のドッグフードの量を計算してみます。

サンプル犬

  • トイプードル(オス)
  • 3歳
  • 体重4.5kg
  • 活動係数は健康の1.8

それではRERから計算してみましょう。

  1. 4.5×4.5×4.5=91.125
  2. √を2回押す 3.0896…
  3. 3.0896…×70=216.272…

体重4.5kgのトイプードルのRERは約216kcalとなります。

次に、健康で去勢をしていないオスなので、RERの約216kcalに活動係数1.8を掛けます。

216×1.8=388.8

この犬の場合は、DER(1日分の必要カロリー)は約389kcalとなります。

このDERをカナガンドッグフードに当てはめてみましょう。

カナガンは《グレインフリー》ドッグフード先駆け的な

ドッグフード量の計算方法は下記です。

(DER)÷(100g/kcal)×100

カナガンのパッケージには100gあたり約361kcalと表示されていますので

389÷361×100=107.756…

これを四捨五入して1日あたり約108gとなります。

そして朝夕2回で108gなので1回に与えるドッグフードの量は54gとなります。

ドッグフード量の計り方

ドッグフード用の計量カップで計っている人が多いと思いますが、実はこの方法は正確ではありません。

ドッグフードは商品によって水分量や比重が違うので、量を基準に計ると重さが大きくハズレてしまいます。

つまり正確な量を与えるには重さを計るしかありません。

ですからなるべく毎回きちんと重さを計って給餌を行いましょう。

スプーンスケールならドッグフードをすくうだけで重さを計れるので便利ですよ。

ドッグフードの量が多い?少ないの見分け方

適量を与えていても「何だか足りないかも?」と不安に思う事がありませんか?

そんな場合は犬の状態を観察してみましょう。

犬のウンチの状態をみる

ウンチを片付ける時に、ペットシーツや地面に少し跡が付く位の軟らかさが、状態の良い理想的なウンチです。

ドッグフードの量が少ない場合は、コロコロとしたウサギの糞のようなウンチになります。

その逆にドッグフードを与えすぎの場合は、軟らかすぎたり下痢を起こしたりします。

犬の体重を計る

犬の状態が一番分かり易いのが体重測定です。

定期的に測定すれば、体重の増減がよく分かります。

そして増減が見られないなら、ドッグフードが適量という事です。

子犬は沢山の栄養が必要なので、体重の変化を見ながらドッグフードの量を調節しましょう。