犬のフィラリア症のイメージ

犬を飼う上で、必ず知っておきたい病気の一つが「フィラリア症」です。

犬種や年齢に関係なく、どの犬も注意しないといけません。

犬のフィラリア症は、予防薬を使う事で100%予防できる病気です。

しっかりと予防を行って、大切な愛犬の命を守りましょう。













犬のフィラリア症とは?

フィラリア症は、蚊の媒介によって寄生虫が心臓や肺動脈に寄生し、その寄生虫が引き起こす病気です。

一般的に「フィラリア症」と呼ばれていますが、正式名称は「犬糸状中症-いぬしじょうちゅうしょう-」と言います。

心臓に寄生されたことで、血液の循環が悪くなり、心臓に負担がかかり、最悪は死ります。

フィラリア症は、症状が出ると治療が難しいので、予防することが大切です。

フィラリアが寄生する仕組み
フィラリアに寄生されている犬の血液中には、ミクロフィラリアというフィラリアの子供がたくさんいます。
蚊がその血液を吸うと、ミクロフィラリアが蚊の体内で幼虫となります。
フィラリアの幼虫を持った蚊が、また別の犬の血液を吸う事で、犬の体内に入り寄生。
体内に入ったフィラリアは、2~3ヶ月の間皮膚や筋肉の中で成長し、血液を通って心臓に向かいます。
心臓でさらに成長し、3~4ヶ月後に子供のミクロフィラリアを生むのです。

犬のフィラリア症の症状

フィラリアに寄生されても、すぐに症状がでることはありません。

初期症状が出る期間は様々で、犬の体格や健康状態、寄生しているフィラリアの数や寄生期間によって異なります。

【主な症状】

  • 咳をする
  • 呼吸が苦しそう
  • 疲れやすい
  • お腹が膨れる(腹水)

このような症状が見られたら、フィラリア症のおそれがあります。

動物病院で診察を受けてください。

フィラリアが多数寄生している場合

多数のフィラリアに寄生されている場合、急性の症状が出ることがあります。

「急性犬糸状中症」といって、かなり深刻な事態です。

フィラリア症の主な症状に加えて、「血尿」「呼吸困難」「失神」などの症状がでます。

早期に治療する必要があり、手遅れになると死に至ります。



犬のフィラリア症の予防

犬のフィラリア症は、予防ができます。

フィラリアの予防薬を使うということは、愛犬を守るだけでなく、新たな感染源を作らない為にも大切なことです。

犬のフィラリア症の予防時期

一般的にフィラリア症の予防期間は、蚊が出る時期1ヶ月後から、蚊が出なくなる1ヶ月後までとされています。

この時期に月1回予防薬や注射などで予防します。

蚊の生息時期は、気温や天候によって変化するので、場所によってフィラリアの予防時期も違います。

蚊が生息する7ヵ月分を目安に処方されますが、沖縄や生活環境によっては12ヶ月分処方されることもあります。

北海道のフィラリア予防時期
飲み始め : 6月下旬~ 7月上旬
飲み終わり:10月下旬~11月上旬

東京のフィラリア予防時期
飲み始め : 5月上旬~ 5月下旬
飲み終わり:11月下旬~12月上旬

大阪のフィラリア予防時期
飲み始め : 5月上旬~ 5月下旬
飲み終わり:12月上旬~12月下旬

福岡のフィラリア予防時期
飲み始め : 4月下旬~ 5月上旬
飲み終わり:12月上旬~12月下旬

※動物病院によって、予防投薬の時期が多少異なります。
詳しくは、かかりつけの動物病院へ問い合わせてください。

何故、蚊の出る時期の1ヶ月後から予防するのか?

フィラリアの予防薬は、「フィラリアにかからないようにする」為の薬ではありません。

フィラリアの幼虫を心臓に寄生させないようにする事が目的となります。

つまり、フィラリアの予防薬は、フィラリアに感染した蚊に刺されることで体内に入った幼虫を駆除する薬なのです。

予防の前にフィラリア検査

フィラリア検査は、成虫が寄生していないかを調べる検査です。

「毎年、フィラリアの予防をしているのに検査は必要?」

そう思う飼い主さんもいるのではないでしょうか?

フィラリアの予防薬は、幼虫だけではなく成虫にも効きます。

成虫に効いてしまうと、犬の体内で死ぬことになります。

これが原因で、ショック状態や血管が塞がり詰まるため、大変危険なのです。

フィラリア検査は、“万が一”を防ぐ為に必要な検査。

フィラリアの予防する前に必ずフィラリアの抗体検査を行いましょう。

フィラリア検査の料金価格

フィラリア検査の料金は、1,000~2,000円くらい。

動物病院によっては、フィラリア予防薬とセットや、健康診断(血液検査)とセットになっていたりします。

犬のフィラリア予防薬の種類(注射と薬)と料金

フィラリア予防薬は、錠剤と注射、オールインワンのスポットタイプの3種類あります。

フィラリア予防薬の料金価格は、犬の体重によって変わります。

動物病院でも価格が違うので、事前にHPなどで確認しておくといいでしょう。

フィラリア予防薬(錠剤)

毎月1回、1ヶ月間隔で7~12ヶ月継続的に投薬します。

投薬の間が空くと、フィラリアの幼虫が成長してしまう恐れがあるので、飲ませ忘れに注意してください

通常の薬タイプと、薬が飲み易いように味がついているおやつのようなチュアブル錠(噛み砕く薬)があります。

※チュアブル錠は、チキンなどのフレーバー加工されているので、アレルギーがある犬は使用できません

フィラリア錠剤(1ヶ月分)

  • ~5.6kg : 600 ~ 700円
  • ~11.3kg: 800 ~ 1,000円
  • ~22.6kg:1,200 ~ 1,500円
  • ~45.3kg:1,900 ~ 2,500円

フィラリアチュアブル(1ヶ月分)

  • ~5.6kg : 800 ~ 1,000円
  • ~11.3kg:1,100 ~ 1,300円
  • ~22.6kg:1,500 ~ 1,700円
  • ~45.3kg:2,000 ~ 2,500円

フィラリア予防薬 プロハート12(注射)

2012年に日本でも販売が開始され、1回の接種で12ヶ月有効という優れものです。

錠剤と違い、飲ませ忘れがありません。

フィラリアプロハート12(12ヶ月)

  • ~5.6kg :6,000 ~ 7,000円
  • ~11.3kg:8,000 ~ 9,000円
  • ~22.6kg:9,500 ~ 11,000円
  • ~ 30kg :13,000~ 14,000円
フィラリア予防薬 プロハート12の副作用

日本では、比較的新しい薬になりますが、オーストラリアなどで10年以上使われています。

副作用を懸念している飼い主さんもいると思いますが、プロハート12は安全性が高い注射です。

プロハート12は、副作用が出る確率はかなり低いことが分かっています。

副作用の確率でいうと、混合ワクチンよりも低く、臨床データーでは3倍の濃度でも健康に問題はなかったそうです。

プロハート12の副作用の症状

他の混合ワクチンと同じような症状がでます。

  • 顔の腫れ(目・口の周り)
  • 下痢
  • おう吐
  • じんましん
  • 注射部位の腫れ

犬によっては、副作用に関係なく、動物病院や注射を行った行為に対してストレスを感じ、「元気がない」「食欲がない」といった症状が見られます。

プロハート12を接種したあと、いつもと違う様子があれば、動物病院へ連絡してください。

フィラリア予防薬 プロハート12で注意すること

プロハート12は、すべての犬が接種できるわけではありません。

プロハート12が接種できない条件

  • 1歳未満の子犬
  • 高齢犬
  • 2kg以下の超小型犬
  • 持病がある犬
  • ワクチンにアレルギーがある犬
  • 接種当日、体調が悪い犬

実際に接種できるかは、獣医師が判断します。

フィラリア予防薬レボリューション12(スポットタイプ)

毎月1回、1ヶ月間隔で7~12ヶ月継続的に投薬します。

1つで「フィラリア予防」と「ノミ」「ミミヒゼンダニ」の駆除・予防ができるオールインワンタイプです。

体に滴下するスポットタイプなので、薬が苦手な犬にも使えます。

フィラリアレボリューション(1ヶ月)

  • ~5.0kg :1,200 ~ 1,300円
  • ~10.0kg:1,500 ~ 1,700円
  • ~20.0kg:1,800 ~ 2,000円
  • ~30kg :2,100 ~ 2,600円

フィラリア予防薬の通販について

フィラリア予防薬はネット通販でも購入できますが、必ずフィラリア検査を行うようにしてください。

飼い主の安易な行為が、犬を苦しめることになります。

その他、正規品かどうかを見極めることも大事です。

個人輸入されている物は、特に注意してください。