犬の関節の名称(モデル:ダルメシアン)

犬の関節や骨の病気は、年齢・性別・犬種など関係なく発症します。

原因は様々ですが、10頭に1頭の割合で罹患していると言われ、多くの犬が経験する病気です。

主な症状は、関節のクッションの役割をしている軟骨が擦り減り、動かすとそこに痛みを生じます。

犬の関節炎は、患部のケアと予防で進行を抑える治療法が用いられます。













犬の関節炎の症状

犬の関節炎では次のような症状が表れます。

  • 足を引きずる
  • 歩くのが遅くなった
  • 階段や段差の上り下りを嫌がる
  • 寝た姿勢が多くなった
  • 立ちあがるのが辛そう
  • 走ったり飛んだりしなくなった

冬場は特に症状が出やすい季節です。

寒さで血行が悪くなるので、関節周辺の筋肉が強張って関節に負担がかかります。

いつもと違う歩き方や元気がないと感じたら、いちど動物病院で診てもらいましょう。

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犬の関節炎を起こす病気の種類

犬が抱える病気で一番多いのが関節炎です。

関節炎には様々な種類があり、慢性的な疾患で完治が難しいため継続的な治療が必要です。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝蓋骨(皿の部分)がズレて痛みを起こします。

膝蓋骨脱臼(パテラ)は、トイプードルやポメラニアンなどの小型犬に多い症状です。

股関節形成不全症

先天的に股関節が外れたり、外れやすくなっている状態で、軟骨が摩耗して痛みを起こします。

股関節形成不全症は、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーなどの大型犬に多い症状です。

リウマチ性関節炎

免疫異常によって、手首・膝などの関節が変形して痛みを起こします。

リウマチ性関節炎は、シーズーやマルチーズなどの小型犬に多い症状です。

犬の関節炎(骨関節症・変形性関節炎)の治療法

基本的な関節炎の治療法は「痛みの緩和・状態の改善・病気の進行を遅らせる」ことを目的に行います。

つまり治療と言っても、完治を目指すのは難しいと言う事です。

診断はX線撮影を行い、腫瘍や骨折ではない事を確かめ、痛みの部位を確定していきます。

※ X線で分かりづらい場合は、CT撮影が必要になります。

治療法には「内科治療・外科治療・理学治療」の3種類があります。

内科治療(薬と注射など)

投薬と注射を行い、炎症や痛みを和らげます。

・使用される薬

非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)で痛みを緩和させます。

非ステロイド性抗炎症剤は腎臓・肝臓への副作用が少ないと言われています。

・注射

カルトロフェン・ベット(ポリ硫酸ペントサンナトリウム)を皮下注射します。

麻酔が必要だった関節に直接投与するのと同じ効果があり、犬への負担が軽いのが特徴です。

週に1回の注射を合計4回行います。

外科治療(手術など)

関節炎の種類によって、外科治療(手術)が必要になる事があります。

病状や進行具合によって変わるので、獣医師とよく相談しましょう。

理学治療(マッサージなど)

レーザー・鍼灸・マッサージといった事を行います。

これは内科治療と合わせて行います。

すぐに効果があるわけではないので、継続して行う必要があります。

犬の関節炎の予防方法

関節炎は高齢犬になるほど多く発症します。

しかし日ごろから予防をしておけば、進行を遅らせることが可能です。

関節炎の予防は、飼い主さんの意識が高いほど効果があります。

愛犬の為に予防方法を実践して下さい。

  • 肥満に気を付ける
  • 適度の運動(散歩)をする(但し、無理な運動は避ける)
  • 定期的な健康チェック

食事(フード)で予防する

食事(フード)での予防はとても大事です。

肥満防止と合わせて、必要な成分が入っているサプリメントやドッグフードを選びましょう。

オメガ-3脂肪酸

DHA・EPA、αリノレン酸などの脂肪酸です。

特に魚の油(DHA・EPA)は「関節の腫れ・痛み・こわばり」を緩和するのに役立つ成分です。

グルコサミン

関節の軟骨をつくるのに重要な成分です。

最近の研究では、骨修復や炎症を鎮める働きがあることなどが分かっています。

コンドロイチン硫酸

グルコサミンと同じく、関節の軟骨をつくるのに重要な成分です。

犬用サプリメントで関節問題を予防する

食事と併せて犬用のサプリメントを利用する事で予防します。

但し、サプリは薬ではないのでスグに効果が表れるわけではありません。

継続する事で、病状の緩和や予防が期待できます。

サプリにもいろいろ種類がありますが「グルコサミンとコンドロイチン」の両方入っているタイプを選んで下さい。

この2つをセットにした方が消化吸収率が上がるので、より効果が得られます。

※ 薬を服用中や治療中の場合は、必ず獣医師に相談してから与えましょう。

関節炎にオススメのサプリは下記の2つです。

アースリアーマー(ネイチャーベットジャパン)

ネイチャーベット「アースリアーマー」の商品イメージ

アメリカの動物病院や動物園でも使用されている天然原料のサプリです。

FDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)によって検査され、NASC(全米動物用サプリメント協会)品質認定されています。

人工香料・人工保存料・人工着色料などの人工添加物は一切使用しておりません。

・原料/成分(1粒500mgあたり)

コンドロイチン硫酸 116mg・グルコサミンHCL90mg・ ボスウェリア(ハーブ)28mg・ エスターC(ビタミンC)22mg・ボスウェリア(ハーブ)28mg・ユッカエキス(ハーブ)17mg ・緑イ貝エキス16mg ・ビタミンE29I.U ・オメガ3脂肪酸700mcg・ オメガ6脂肪酸370mcg

・その他の原料成分

カルシウム(ディカルシウム硫酸塩)・ステアリン酸マグネシウム・モンモリナイト・ フラックシード・乳清(ホエイ)・マイクロクリスタリンセルロース・天然香料・ ローズマリーエキス・シリカエアロゲル・ステアリン酸(ベジタブルグレード)

きびきび散歩(DHC)

DHC「きびきび散歩」の商品イメージ

化粧品や健康食品でよく知られるDHCのペット用サプリメントです。

安心な国産のサプリで「食塩・砂糖・着色料・香料・保存料」は一切使用していません。

リーズナブルな価格ですので、手に取りやすくてオススメです。

またポジティブな商品レビューが多いので、そちらも参考になると思います。

緑イ貝抽出物などが入っている「きびきび散歩プレミアム 」もあります。

・原料/成分(1粒250mgあたり)

サメ軟骨抽出物抽出物100mg(コンドロイチン蛋白複合体40%)・グルコサミン塩酸塩70mg(えび、かに由来)・ビール酵母・ガラスープ(豚、鶏由来)・オリーブ果実抽出物2mg(ヒドロキシチロソール6%)・結晶セルロース・ショ糖脂肪酸エステル・リン酸三カルシウム・d-γ-トコフェロール375μg

犬の関節炎予防にオススメなドッグフード

関節炎を予防・緩和する成分が入っている物を選べば、食事をしながらケアする事ができます。

但し、ドッグフードだけでは補えない部分もあるので、サプリメントと合わせて利用すると良いでしょう。

モグワン ドッグフード

モグワンドッグフードの商品イメージ

公式サイトはこちら

モグワンに含まれる「グルコサミン・コンドロイチン・サーモンオイル」は、関節炎の予防に役立ちます。

グルコサミンは、関節軟骨の生成を補助します。

コンドロイチンは、関節軟骨を傷つける酵素を減少します。

サーモンオイルは、オメガ3脂肪酸が関節の痛みをやわらげます。

『モグワン』ドッグフードなら愛犬の食いつきが違う?

ヒルズ(メタボリックス™ + モビリティ)

ヒルズ(メタボリックス + モビリティ)の商品イメージ

ヒルズ「プリスクリプション・ダイエット」シリーズの「メタボリックス™ + モビリティ」です。
こちらはアメリカの動物病院でよく使われている特別療法食です。

肥満防止の為の体重管理と関節のケアができます。

ロイヤルカナン(royalcanin)関節サポート ドライ

ロイヤルカナン(royalcanin)関節サポート ドライの商品イメージ

ロイヤルカナンの関節サポートは、動物病院で使われる関節疾患用の特別療法食です。

関節に必要な栄養素が含まれるだけじゃなく、理想的な体重をキープする為に低カロリーとなっています。

緑イ貝粉末・グルコサミン・コンドロイチンを配合しています。

体重管理で肥満を予防する

犬は体重を足で支えているので、肥満犬は足の関節に大きな負担が懸かり、関節炎になり易くなります。

肥満犬にならない為には、飼い主の体重管理は大切な仕事です。

正しい給餌量とおやつの与えすぎに注意しましょう。

ドッグフード量の目安を計算【犬の食事量と給餌回数】

適度な運動で筋肉を

過度な運動は厳禁ですが、筋力をつける為に運動も必要です。

肥満防止や筋力アップの目的で、愛犬にあった適度な運動を行いましょう。

元気で健康な犬なら、坂道や砂浜などを散歩させると、短時間で効果的な運動量が得られます。

※すでに関節炎で痛みがある場合は、無理をせず獣医師の指示に従ってください。

関節に優しい生活環境への見直し

普段から関節の負担が少ない環境を作りましょう。

階段やフローリングは、犬が滑べらないようにコルクマットや絨毯といったものを敷き、ソファーには段差をなくす為のスロープになるようなものを置きます。

肉球の周りの毛もカットしておくと、さらに滑りにくくなります。

関節炎のケアで痛みを和らげる

関節炎は動くだけで痛みを伴います。

そのため痛みを緩和するケアが必要です。

犬用サポーターで歩行を助ける

関節炎を患うと運動量が減るので、体重が増えたり筋力が落ちる心配が出てきます。

特に、関節炎は体重管理が重要なポイントになるので、適度な運動が欠かせません。

自力で歩行が難しい場合は、サポーターや補助器具を使うと歩行が楽になります。

散歩は、犬のストレス防止にもなるので、サポーターや補助器具を上手に利用して愛犬をサポートしましょう。

アニサポ ナックルン(アニフル)

アニサポ ナックルンの商品イメージ

足を引きずるワンちゃんにオススメです。

引き上げ補助機能がついているので、足の甲を引っ張ることができ、地面にしっかり足の裏をつけることができます。

靴下タイプではないので脱げ難く、コツを掴めば装着も簡単です。

With 歩行補助ハーネスLaLaWalk(トンボ)

歩行補助ハーネスLaLaWalkの商品イメージ

学生服で有名なトンボが作った、ハーネスタイプの犬用歩行補助サポーターです。

ワンちゃんが自力で歩けるように飼い主がサポートできる優れものです。

大型犬・小型犬・ダックス用・コーギー用などがあります。

カラーバリエーションが豊富なので、毎日の散歩で大活躍するでしょう。

マッサージで犬をリラックスさせよう

素人に本格的な関節のマッサージは難しいのですが、やさしく撫でるだけでもマッサージ効果があります。

マッサージには愛犬のリラックス効果や、飼い主さんの病状の把握にもつながるのでオススメです。

犬を横向きに寝かせてリラックスさせた状態でマッサージを行います。

もしも嫌がったり痛がったりする場合は、すぐに止めて下さい。

首・背中のマッサージ

小さな円を描くように、首から尻尾まで撫でましょう。

首まわりは筋肉が緊張しているので、軽く皮を引っ張って血の循環を良くします。

脚のマッサージ

付け根からつま先にかけて、筋肉に沿いながら撫でましょう。

嫌がらなければ、脚をギュッと握ってゆっくり離すを繰り返して血の循環を良くし、脚の裏は指で肉球を広げて揉みます。