飼い主の手を甘噛みする犬の様子

犬の甘噛みを「本気で噛んでないので止めさせる必要がない」と思っていませんか?

犬を飼っている人なら、誰でも甘噛みをされた経験があると思います。

遊んでいる最中だったり、甘えてきたりと甘噛みするシチュエーションは違いますが、飼い主から見たら、とてもかわいらしい行動ですよね。

子犬の時期に甘噛みを放っておくと、成犬になっても甘噛みの習慣が直らなくなる事があります。

子犬の時は噛む力が弱く、あまり痛くないので「甘噛みは仕方がない事」で済みますが、成犬になるとそうはいきません。

噛む力も強くなり、下手をすると怪我をするなんてことも・・・。

甘噛みをやめさせるには、子犬の頃から、しっかり甘噛みを直すしつけを行うことが大切です。













犬が甘噛みをする意味と理由

犬の甘噛みは、人や物に対して遊びながら噛む行為のことです。

犬種に関係なく、どの犬でも甘噛みをします。

私たちには、犬の甘噛みはただ遊んでいるように見えますが、きちんとした意味や理由があります。

犬が甘噛みの理由は、主に3つです。

①子犬の社会勉強

子犬の甘噛みは、意味のある行為であり、社会勉強の一つです。

多頭飼いしている飼い主さんはよく見る光景だとおもいますが、子犬はじゃれて遊びます。

これは、ただ遊んでいるだけではありません。

遊びながら相手を噛み、噛む力が強いと相手から「怒られる」ということをくり返すことで、噛む力の調整を勉強しているのです。

多頭飼いの場合は相手がいますが、1頭で飼われている場合は、この意味のある甘噛みの相手は、飼い主さんや目に入った色々な物になります。

また、子犬は人間の赤ちゃんと同じで、目に入るものはとりあえず口に持っていきます。

これも子犬の中では「確認する」という意味があり、イタズラで物を甘噛みしているわけではありません。

子犬が甘噛み遊びをしている様子

②歯がかゆい(生え変わり)

犬も人と同じように、乳歯から永久歯へと生え変わります。

私たちも経験があるように、歯の生え変わり時期は、歯茎がムズムズ痒いですよね。

そのため、痒みを抑えたいという心理で甘噛みをしているのです。

犬の場合、生後4ヶ月頃から歯の生え変わりはじまり、1歳頃までに永久歯へと完全に生え変わります。

この時期は、特に甘噛みをすることが増えます。

③欲求を満たす

子犬だけでなく、犬の甘噛みは「構ってほしい」という心理が働いています。

犬にとっての甘噛みは、甘えや遊びたいという愛情表現の一つなんです。

そのため、カブっと噛まずに、歯を立てないようにカプカプ噛んで、アピールしているというわけです。

犬は甘噛みをいつまでする?

甘噛みは、子犬特有のものではありません。

「痛くないし、遊んでいるだけだから」という理由で、甘噛みをそのままにしておくと、成犬になっても噛み癖がついてしまいます。

もちろん、子犬から成犬へと成長に伴って、少なくなってくる犬もいますが、子犬の甘噛みは、大人になれば自然と治るわけではないのです。

つまり、犬が甘噛みをいつまでするのかは、飼い主さん次第。

子犬の時期に甘噛みを直すように、しつけを行うことが大事です。

犬の甘噛みを「しつけ」で直す

子犬の甘噛みは、意味があることなので、甘噛みをすることが悪いわけではありません。

そこで、甘噛みをしていい物とダメな物をしっかり区別させることで、しつけていきます。

甘噛みをやめさせるしつけは、飼い主さんの行動も見直す必要があります。

①甘噛みを遊びにしない

飼い主さんの何気ない行動が、犬に甘噛みを遊びの一部として認識させていることがあります。

犬が甘噛みをする心理の一つに「甘えたい」「遊びたい」というのがあるので、甘噛みをセーブさせる為には、飼い主さんも行動に気を付けることが必要です。

次のような行動は、犬の甘噛みをエスカレートさせてしまいます。

  • 手や足を動かして、犬と遊ぶ
  • 犬の顔を激しく撫でる

犬には狩猟本能があり、素早く動く物に対して興奮する習性があります。

手や足を使って犬と遊ぶと、手や足を玩具と犬が認識し、噛んでも良い物と思ってしまいます。

犬の顔を激しく撫でた場合は、口周りに手が当たり自然と噛んでしまうので、甘噛みを許可したことになります。

こちらも同じく注意しましょう。

②甘噛みをしてきたら叱る

手や足に甘噛みをした場合、そのまま放置せずに必ず叱かってください。

叱るときは「こら」「ダメ」「痛い」などをはっきりとした口調で犬に伝えます。

文章で叱るより、単語で叱る方が効果的です。

叱るときは、なるべく低く大きな声で叱るようにしましょう。

甲高い声は、犬を興奮させるので、逆に遊んでいると勘違いします。

褒める時と叱る時のメリハリが重要です。

手に甘噛みをする場合
手は噛んではいけない物と認識させる必要があります。

手を甘噛みしてきたら、「ダメ」とはっきり言ってから、手を後ろに隠して見えなくします。

犬をお座りさせて落ち着かせ、再度、手を犬の前に出して甘噛みしなければ、名前を呼びながらたくさん褒めてあげましょう。

ご褒美をあげるのも効果的です。

何度も繰り返すことで、手は噛んではいけないものとして学習します。

③甘噛みしても良い物を与える

犬は「噛む」ことでストレスを発散します。

そのため、甘噛みすべてを禁じてしまうと、犬はストレスが溜まってしまいます。

そうなってくると、かえって甘噛みがひどくなり逆効果です。

そこで、甘噛みをいい物(おもちゃ)を与えてあげましょう。

甘噛み用のおもちゃは、壊れない物が大前提です。

乳歯の場合は、おもちゃが壊れることは稀ですが、歯が生え変わっていると、丈夫なものでないとすぐに壊れてしまいます。

飼い主さんがいる場合、留守番の場合など状況によって、与えるおもちゃを選ぶと安心です。

④甘噛みされたくない物は片づける

犬が噛んではいけない物は、犬の目に付く場所に置かないようにしてください。

これは、甘噛み防止だけでなく、誤飲や誤食予防にも繋がります。

家具などは隠しようがないので、甘噛みをしたら、金属音を使って静止させましょう。

金属音は、犬が苦手な音です。

それを利用し「甘噛みをしたら音を鳴らす」をくり返して、やってはいけないということを理解させます。

数回続ければ、犬も学習してダメだということを理解します。

甘噛みを止めたら、思いっきり褒めてあげましょう。

金属音を出す道具は、空き缶にお金や石を入れるだけでOK。

なるべく大きい音をたてて、驚かせることがポイントです。

甘噛み防止グッズ犬は、あらゆる物を甘噛みします。

家具や噛まれたくない物はあらかじめ甘噛み予防対策をしておきましょう。

おすすめは、ビターアップルスプレー。

世界中で愛用されているもので、未熟のリンゴの皮から抽出された苦味スプレーになります。

天然成分なので、犬が舐めても体に害がありません。

甘噛み防止から、食糞防止、誤食防止にもなるので1本持っておくと便利です。