夏の暑さにバテてしまうのは、私たちだけではありません。
汗をかくことが出来ない犬は、暑さに弱い動物です。
そんな犬との暮らしの中で欠かせないのが、温度管理となります。
目次
冷房(クーラー)を使って犬と快適に暮らす
日本の夏は高温多湿でとても暑く、犬には過ごしずらい季節です。
近年は、異常気象などの影響もあり、5月でも真夏並みの暑さの日もあります。
夏場だと閉め切った室内は、30℃以上になることもあり、犬にとっては大変危険です。
そこで必要となってくるのが「冷房」です。
愛犬が快適に暮らすためには、夏場の冷房対策が欠かせません。
犬の冷房(クーラー)設定温度は何度なの?
あなたは、犬が暮らすための適切な室温が何度か知っていますか?
エアコンメーカーであるダイキンが行った調査によると、ペットを飼っている8割の人が「適切な室温」を知らないそうです。
犬は、大きさや犬種などの個体差があるので、はっきりとした適温があるわけではありませんが、25~27℃が適温だとされています。
これ以上の温度になると、室内でも熱中症になるおそれがあり、大変危険です。
愛犬の適温室温を見極める
愛犬の適温室温をみつけるには、よく観察してください。
- 冷たい場所を探してよく移動する
- パンティング(ハァハァと舌をだす)をしている
- 水をよく飲む
平常時にこのような様子が見られたら、犬は“暑い”と感じてることが多いです。
冷房の温度や部屋の環境を見直してみましょう。
犬の冷房対策 除湿(ドライ)をうまく使う
夏場は湿度が70%以上になり、湿気による蒸し暑さが増します。
その蒸し暑さを解消する為に使われるのが、冷房の除湿(ドライ)機能です。
気温が高くても湿度が低ければ、過ごしやすくなります。
犬は、湿度の高さにも弱いので、除湿も夏を乗り切るために必要です。
愛犬が過ごしやすいように、冷房の除湿機能や除湿器を使って、湿度を調整しましょう。
ほっておくと、重症化して肺炎になることも・・・。
除湿をする場合は、湿度を下げ過ぎないように気を付けましょう。
犬の冷房対策 ハウスやケージを見直す
冷房を入れた状態でも、場所によって温度が違うことがあります。
犬用のハウスやケージの周りは、適温ですか?
直射日光が当たる場所では、室温が高くなるし、冷房が当たる場所では室温は下がり過ぎます。
どちらも犬にとっては良くないので、ハウスやケージの置き場を替えてください。
場所を替えることが難しいのであれば、「日を遮るカーテンを付ける」「冷房の風向きを変える」などの工夫をしましょう。
犬も冷房病(クーラー病)になる!?
あまり知られていませんが、犬にも冷房病にかかります。
犬は暑さに弱く、寒さに強いというイメージがありますが、冷やしすぎは良くありません。
冷房の冷たい空気は下に流れるため、低い位置にいる犬は冷房の影響を受けやすくなっています。
そのため、冷房病にかかりやすいのです。
また、室温と外気温の差で自立神経も乱れがちになるので、体調を崩しやすくなります。
犬の冷房病(クーラー病)の症状
- 元気がない
- おう吐
- 下痢
- 血便
- 咳をする
犬の冷房病は、胃腸を壊しやすいのが特徴です。
特に、下痢をする犬が多く見られます。
下痢をしている場合は、消化の良い物を与えるようにし、水も常温の物を与えるようにしてください。
冷房の設定温度も見直してみましょう。
下痢の症状が治まらないようであれば、動物病院で診察を受けてください。
犬の冷房 合わせて使いたい冷房対策グッズ
人と同じように、犬にも暑がり・寒がりがいます。
順応力に優れた犬ですが、あまり飼い主さんと適温室温が違い過ぎると、体調を壊す原因になってしまいます。
飼い主さんと愛犬が心地よく暮らすために、犬の冷房グッズを活用しましょう。
暑がりな犬におすすめ ひんやりグッズ
短頭種の犬(鼻がつぶれた犬種)であるパグやシーズーは、鼻での呼吸がスムーズに行えないため、体温を下げにくいという特徴があります。
暑さにとても弱い犬種なので、体を冷やしてあげる物が必要です。
おすすめなのは、体の下に敷く冷却マット。
冷却マットのうえに腹ばいになることで、体内の熱を冷やすのに役立ちます。
ハウスやケージ内で冷却マットを使うときは、半面だけに置いてあげると冷えすぎを防ぎ、犬が体温調整しやすいです。
冷却ジェルマット
マットの中にジェルが入っています。
ほどよく冷やしてくれるので、冷えすぎません。
噛み癖のある犬は、使用時に注意が必要です。
クールマット
通気性のよく、触っただけでヒンヤリします。
マットだけでなく、ペットベッドなどの種類が豊富です。
冷却ジェルマット同様、噛み癖のある犬は使用時に注意が必要です。
アルミプレート
アルミプレートは、放熱効果が高いのが特徴です。
硬くて丈夫なので、犬が噛んでも大丈夫。
ただ、室温が高い状態で使うと、あまり冷えません。
その他、アルミの反射を嫌って乗らない犬もいるそうです。
大理石マット
石なので、お手入れがしやすい。
重さがあるので、犬がイタズラする心配がありません。
大理石でなくても、ガーデンニングに使うタイルでも代用可能です。
ホームセンターは、種類が豊富で安く購入できます。